戦う組織作り

戦う組織作り

職場は、従業員の成長の「場」です。

戦う組織とは、「各々が自分で考え行動しながら全体が協調している状態」です。

すなわち、各々が自分の「目的」を持ち、実現するための「考え」、その考えを実施するために「計画」を作り、計画を実施するために「助け合い」、目的が達成した時の「喜び」を体感できる状態を作ることです。

従業員の成長を考えて事業をおこなっていますか? 職場は、従業員の「成長」の場です。

 「日々の仕事をこなすことで精一杯です。」と言われそうですが、従業員が育たないと仕事量を増やすことが出来ないし、新し仕事を請けることが出来ないことは経営者の皆様がよく理解しておられます。従業員教育の重要性を良く理解されています。

 従業員教育といれば、社外研修、職場内のOJT(熟練技術者からの新人への指導)を行われていると思います。例えば、職場内でのOJTにおいて、上司から部下への指導は、「このようにしないさい」というように「指示」となっていることが大半ですね。これは「指示による指導」というべきもので「受け身人間」を作るための教育となります。指示されないと動けない人間となってしまいます。そのような人間は、今後AI(人工知能)、ロボットの進化で要らなくなります。

 従業員の成長の場となるための職場は、「指示」→「自発」への転換が必要なわけです。従業員に、例えば「先輩のような熟練技術者になりたい」、「尊敬する先輩のようになりたい」と思う望みを実現するように従業員の「自発」を醸成する職場、実践できる職場にすることが重要なのです。

日本電産を一代で築き上げた永守さんは、優秀な社員が「失敗する」ことを喜びで迎えると著書で述べられています。「失敗」をすることで社員は成長する、成長する失敗は喜ばしいことだ。経営者、上司が最初から失敗を許容する度量を身に着けることが難しいですが、多くの経験から「大きな人間力」が身についてきます。

従業員が成長するプロセス

「目標を作る」

 従業員が仕事の中で、「なりたい自分」の目標を作ることです。それは、会社の業績と連動したものでなければなりません。会社の目標を実現するために、従業員各々が自ら考えて、目標を立てないといけないのです。目標は容易に達成できるものではだめです。従業員の能力を考えて、「能力の120%」の目標であることがベストです。20%の部分に未経験な部分があり、尻込みする部分となりますので、経営者、上司、先輩がフォローしないといけない部分です。20%の部分が達成できるかどうかは、会社の成長に重要な部分であり、経営者、上司の頑張りが必要な部分です。一緒に目標を達成しようという機運が大切です。そのような職場を作ることが重要です。

 

「考え抜く」

  「自分で決めた目標」納得した目標でないといけないわけですが、目標をどのようにして達成できるかを考えることが重要です。まず、従業員が考えます。しかし、自分の経験だけでは達成できません。そこで、情報を集め「考え抜く」ことが重要です。「考え抜いているか」どうかを経営者、上司が判断し、アドバイスが必要なのです。「考え抜く」ことで、目標達成の自信が湧いてきます。「やってやろー」というチャレンジの気持ちが出てきます。

 

「計画をつくる」

 「考え抜いた」ことを実行するために「計画」にする段階です。どのような段取りが必要か、誰にコンタクトを取り依頼する必要があるか、実現可能性を高めることが重要です。計画を具体的でないと、実現可能性は低くなります。どのような作業がどの順番で、どの時期に必要なのか、実施するのは自分なのか、依頼する必要がある場合には、どの段階で了解が必要なのか、各々の作業の実現可能性を高めることが、計画の全体の実現可能性を高くします。

 経営者、上司は計画の進捗状況を定期的に聞き取り、計画が実現できるようにアドバイス、時には一緒に作業を行う必要があるのです。部下に全てを任してしまうのは、会社全体を任しているのと同じぐらい無責任と思うような心構えが必要です。

 

「助け合う」

 従業員の未経験な20%は、従業員だけに任しておいても達成できないと思った方が良いのです。この20%の達成は、最終的に会社の成長につながるわけですから、会社全体で助け合うことが大切です。日本人は、「助け合う」ことに喜びを感じやすい国民です。人のために助けることに「無上の喜び」を感じ、モチベーションが上がります。また、彼が達成するなら、私も達成しようとの気持ちも湧き出し、会社全体の機運が高くなります。実は、「会社全体の機運を高める」ことが会社の成長の原動力です。会社を構成する従業員各々のモチベーションを上げることが重要なわけです。

 

「喜ぶ合う」

 従業員が目標を達成しようと、しなくとも努力したことを「ほめる」ことが重要です。全社員で「ほめる」ことが、次へのチャレンジへの醸成となるのです。努力したことへの報い、達成したことへの感謝は、色々な形で表すことが重要です。報酬を上げることも一つの方法ですが、表彰状を渡すことや、掲示板に掲載することであってもモチベーションの醸成となります。

 皆で喜び合うことがとても大切です。喜び合うことにより、次のモチベーションになるからです。機運を高め続ける工夫を常に、経営者は「考え抜く」必要があるのです。会社の機運を高めないと会社の成長は難しいからです。

 

「指示」→「自発」への転換に重要な要素は「傾聴」、「コーチング」

 簡単に見えて、なかなか聴くことが難しいことです。経営者、上司は聞いているようで、部下の声を聴いていません。我慢が出来ないのです。困ったことに、自分で解っていないのです。解っていると頭で思っているのですが、実は「傾聴」が出来ないのです。

 作業カウンセラーの経験のある私ですが、「傾聴」は意識して実施しないとできません。「傾聴」の姿勢は難しいものですが、訓練で向上します。また、部下にアドバイスを提示する「コーチング」のノウハウも重要です。「コーチング」により、「考える」ことを促すことができます。

「戦う組織作り」のため、事業の進め方、社員教育、傾聴、コーチング、経営者への助言等をご支援します。


「和」精神

「和」の精神

「日本のこころ」

  人の考えは変わっていきます。めまぐるしい変化の中で生きている若者は、考え方がその時の教育や思想で違います。世代間ギャップは、以前に比べ大きくなっています。研修等で社員教育を行っていると2,3年で社員の考えが大きく変わることに驚かされることがあります。

 しかし、永遠と続く考え「教え」はあります。人類に刷り込まれた「考え」です。特に、稲作文化で育った日本人は、「助け合う」ことに無上の喜びを感じるのです。

 経営に取り入れることで、会社全体が団結し、上を目指すようになります。「助け合う」気持ちを醸成する環境を社内で作る必要があります。

「助け合う」組織作りをご支援します。

自己実現

マズローの要求5段階説
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「成長志向」

  マズローの要求5段階のように、人間にとって一番の欲求は「自己実現」です。

 しかし、「自己実現」の欲求は、一つとは限らないのです。例えば、家族のいるサラリーマンだと、「家族を守りたい」、「昇格したい」と思っていたりします。

 現在の人間は、色々な役割を並行して演じているのです。うまく演じたいと思っています。「自己実現」の下の「自尊の欲求」(尊敬されたい)、「所属と愛の要求」(みんなと一緒にいたい)など、色々な欲求が平行にあり、上下は決められないのです。

 会社の成長において大切なのは、「所属と愛の要求」(みんなと一緒にいたい、みんなのために役にたちたい)という要求を醸成し、達成する環境づくりですが必要です。そのような会社は、人が集まってきます。人手不足は無いのです。

感動経営

社員第一主義

「社員第一主義」

 「日本で一番大切にしたい会社」の著書である坂本先生は、「社員第一主義経営」の実践が重要であると言われています。顧客、株主よりも社員が満足する企業が大切だということです。

 社員がのびのび働かないと良い製品・サービスの提供ができないからです。自社の社員が自社の製品を喜んで使っていますか? 内情の解っている社員が他社の製品を使っているようでは、他社の製品に負けてしまいます。

 社員が喜ぶ製品を作らなければ、顧客と接する社員が製品を使った喜び・感動を伝えることができないのです。社員が喜んで使う製品だと顧客も安心して買うことができます。そして、お客様に感動を伝染させることができるのです。

 社員が喜ぶ製品はどのようにして生まれるかといれば、社員が自分が欲しい製品を作ることでしか実現できません。そのような社内環境が大切なわけです。

 



社員第一主義で感動経営を行いましょう。それが、近未来の経営スタイルです。